2016年10月

M-REF ミニ講座】第4回「パワーコンディショナの不具合」

 

 

いつも【M-REF News】をお読みいただきありがとうございます。
第4回【M-REF ミニ講座】は、パワーコンディショナの不具合事例とその原因・対策について取り上げます。

 

【温度上昇出力抑制】
パワーコンディショナは、内部の温度が上昇すると自動的に出力抑制して内部温度を調整することで内部回路を保護します。
この状態が度々発生すると発電ロスにつながります。
その主な要因としては次のようなものがあげられます。

    フィルターが目詰まりしている

    冷却ファンが停止している

    パワーコンディショナ自体に直射日光があたっている

日常点検や定期点検で確認して、設置場所周辺の環境整備等の対策をしましょう。

 

【電圧上昇出力抑制】
パワーコンディショナには、系統側電圧が上昇するとパワーコンディショナ出力もそれに合わせて上昇させる機能があります。
ところが、電圧がパワーコンディショナの整定値に達するとそれ以上は上昇させることができなくなり、パワーコンディショナ側から送電できず売電ロスが生じてしまいます。
その主な要因としては次のようなものがあります。

    電力消費の低下による系統側電圧の上昇
近隣に工場などがある場合、休日や昼休憩時間などに工場の設備等が休止することで電力消費が減少し、系統側の電圧が上昇することがあります。
この場合、整定値について電力会社と協議するか、トランスタップで引込電圧を下げてもらう必要があります。

    パワーコンディショナから引込箇所までの間の電圧降下
パワーコンディショナから引込箇所までの距離が長い場合にみられます。
この場合、電圧降下を考慮したケーブル太さにする等の必要があります。

 

【パワーコンディショナの停止】
作業停電や落雷などで事故停電した場合は、自動復帰である場合を除き、パワーコンディショナを手動復帰する必要があります。
また、過電圧による基板損傷、ヒューズ断、素子焼き付き、塩害による内部回路ショート、パワーコンディショナ保護機能の動作による停止は、いずれもメーカーによる修理が必要となります。
いずれも、停止中は発電ロスとなるので早期発見が重要です。

 

【11月開講のご案内】

本財団では、こうした不具合事例とその対策はもちろんシステム設計や電気関連法令の基礎知識といった設備面だけでなく、これから法令遵守が厳しく求められる設置面(屋根や地盤等)に関する法令知識や違反事例等まで、発電所全体についての技術知識を習得していただける「二級太陽光発電設備保全技術者養成講座」を開催しています。
コストと効果のバランスが求められる保全業務に必要なオールラウンダーな技術者を養成することを目的とし、検定合格者には認定証等を発行しています。

11月も本講座を下記の通り開講します。
講座の様子をブログで紹介していますので是非ご覧ください。

[FIT法改正を受けた講座内容強化の紹介] http://m-ref.blog.jp/archives/5183285.html

講座ではFIT法改正や今後の国の政策動向についても取り上げ解説します。

次号もぜひご期待ください。

 

 

【「太陽光発電設備保全技術者養成講座」受講者募集中】

[太陽光発電設備保全技術者養成講座] http://m-ref.or.jp/course.html

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      「二級太陽光発電設備保全技術者養成講座」
            開催のお知らせ

 

[日  程] 2日間通しの講座となります。

【期日】 平成281124日(木)・25日(金)
【時間】 一日目 13:2017:30  二日目 9:0017:00

[会  場] 東池袋センタービル1F i-Shop(セミナールーム)
東京都豊島区東池袋4-41-24

[受講資格] 次のいずれかに該当する方。
・電気工事の知識経験を有する方
・建築工事の知識経験を有する方
・太陽光発電設備の知識経験を有する方

[合 格 者] 検定に合格されると認定技術者として登録され、以下の証書等が交付されます。
・認定証
・資格者証(顔写真入りプラスティックカード)

[CPD認定]本講座は全建築系CPDの認定プログラムです。
対象となる方は資格者番号等をご持参いただければ、講座受付にてご登録(10単位)いただけます。

[受 講 料] 54,000円(税込)
(内訳:受講料・検定料 30,000円,登録料 20,000円)

[定  員] 20

[主  催] 一般財団法人再生可能エネルギー保全技術協会

[申込方法] 1.下記の当財団ホームページからお申し込みください。
          http://m-ref.or.jp/tlc.html

      2.お申込内容の確認メールが自動返信されますので、その内容に従って
        受講料をお振り込みください。

      3.受講料のお振込を確認後、受講資料一式を郵送します。
        必要事項を記載・添付の上、受講当日にご持参ください。

 以上

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M-REF News11月の講座開催のお知らせ

 

 

いつも【M-REF News】をお読みいただきありがとうございます。
来年4月から新認定制度に移行することを見据え、「二級太陽光発電設備保全技術者養成講座」を下記の通り11月も開催いたします。
本講座は、新制度で太陽光発電設備の保全が義務化される一方、保全にコストと効果のバランスが一層求められるようになると考え、設備はもちろん屋根や地盤等の設置面までの保守管理にあたれるオールラウンダーな技術者の養成を目的としています。
また、FIT法改正についても解説しております。
多くのみなさまのご受講をお待ち申し上げております。

 

【講座の内容】

本講座は以下のような構成となっています。

1.太陽電池モジュールの基礎知識
トラブル時のメーカ対応などに支障がないよう太陽電池モジュールについての基礎知識を再確認します。

2.システムの基礎知識
太陽光発電システムを構成するパワーコンディショナ、接続箱、雷対策機器等の基礎知識を再確認します。

3.システム設計と電気工事の基礎知識
システム設計不良や工事不良の発見に役立てるため、システム設計と電気工事の基礎知識を解説します。

4.システムの点検と測定
点検の種類と項目、使用する機器、点検を実施する際の安全対策について解説します。

5.事故事例とその対策の紹介
システムの不具合事例を解説します。

6.電気関連法令の基礎知識
システムの保全業務に必要となる電気関連法令について解説します。

7.建設関連法令の基礎知識
システムの設置面である屋根や地盤に関する法令について解説します。

8.その他関連法令の基礎知識
最近トラブルの多い景観法等、前記2章以外の関連法令について解説します。

9.実習
模擬太陽光発電システムを用いて断線故障と地絡故障の検出について解説します。

 

【講座の様子はブログでご覧ください】

講座の様子をブログで紹介していますので是非ご覧ください。

[FIT法改正を受けた講座内容強化の紹介] http://m-ref.blog.jp/archives/5183285.html

講座ではFIT法改正や今後の国の政策動向についても取り上げ解説します。
次号もぜひご期待ください。

 

 

【「太陽光発電設備保全技術者養成講座」受講者募集中】

[太陽光発電設備保全技術者養成講座] http://m-ref.or.jp/course.html

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      「二級太陽光発電設備保全技術者養成講座」
            開催のお知らせ

 

[日  程] 2日間通しの講座となります。

【期日】 平成281124日(木)・25日(金)
【時間】 一日目 13:2017:30  二日目 9:0017:00

[会  場] 東池袋センタービル

NPC日本印刷株式会社 i-Shop(セミナールーム)
東京都豊島区東池袋4-41-24

[受講資格] 次のいずれかに該当する方。
・電気工事の知識経験を有する方
・建築工事の知識経験を有する方
・太陽光発電設備の知識経験を有する方

[合 格 者] 検定に合格されると認定技術者として登録され、
以下の証書等が交付されます。

        ・認定証
・資格者証(顔写真入りプラスティックカード)

[CPD認定]本講座は全建築系CPDの認定プログラムです。
対象となる方は資格者番号等をご持参いただければ、
講座受付にてご登録(10単位)いただけます。

[受 講 料] 54,000円(税込)
(内訳:受講料・検定料 30,000円,登録料 20,000円)

[定  員] 20

[主  催] 一般財団法人再生可能エネルギー保全技術協会

[申込方法] 1.下記の当財団ホームページからお申し込みください。
          http://m-ref.or.jp/tlc.html

       2.お申込内容の確認メールが自動返信されますので、
         その内容に従って受講料をお振り込みください。

       3.受講料のお振込を確認後、受講資料一式を郵送します。
         必要事項を記載・添付の上、受講当日にご持参ください。

 以上

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いつも【M-REF News】をお読みいただきありがとうございます。

前回の第1回【M-REF ミニ講座】に引き続き、太陽光発電設備の保全にあたる上でお役にたてる第2回をお送りします。

 

【今回は太陽電池モジュール(パネル)の不具合事例】

前回は、太陽電池モジュール(太陽光パネル)がどのくらい故障しているのかを取り上げました。

今回は、その不具合事例にはどんなものがあるのか、よくある事例を紹介させていただきます。

 

【日射障害によるもの】

根本的な問題ともいえるものに日射障害によるものがあります。

日射障害の原因には、パネルの白濁、樹木やほかの設備等の影、ごみ・鳥の糞・黄砂などによる表面の汚れなどがあります。

その結果、出力電圧および出力電流が低下することはもちろん、不具合の位置や度合いによっては異常発熱を引き起こす可能性があります。

日常点検で早期発見に努め、汚れは除却し、日影をつくる樹木を剪定したりや施設を移設するなどしましょう。

 

【パネル内の断線】

パネル内で断線が起こる原因には、パネルのインターコネクタ、バスバーなどの半田はがれのほかケーブルの断線が考えられます。

その結果、出力電圧および出力電流が低下するとともに、バイパスダイオードへ電流が流れることでバイパスダイオードが発熱します。

この発熱を長期間放置していると端子ボックスの焼損をまねく場合があります。

定期点検で早期発見に努めましょう。

 

【バイパスダイオードの故障】

バイパスダイオードの故障には、オープン故障とショート故障があります。

オープン故障の場合は、バイパスする機能が失われるため、日影等の影響でバイパスダイオードに電流が流れる状態となった時にストリング1本分の発電量が失われてしまいます。

ショート故障の場合は、クラスタの短絡ループが形成されてしまうため電流が流れ続け、発熱する可能性があります。

いずれも定期点検で早期発見に努めましょう。

 

【漏れ電流】

電流の漏れ(地絡)による障害ですが、その原因としてバックシートの損傷やセルのクラックなどによる地絡が考えられます。

その結果、出力電圧および出力電流が低下するとともに、特に地絡においては、感電・火災の危険があります。

定期点検で早期発見に努めましょう。

 

【適切な保全に対する理解を】

こうした障害が発生していることが分かった場合、その箇所と原因を特定することが必要となります。

適切な手順で効率よく箇所を特定し原因を突き止め、迅速に対処しなければなりません。

こうした適切な保全業務を行えれば、被害を最小に食い止めることができます。

しかし、現場のみなさまからは、設置者の方がなかなか保全にコストがかかることを理解していただけないという声をたくさん耳にします。

しかし、小さな問題を放置することで深刻な事故をもたらすこともあるということを現場のみなさまお一人おひとりが丁寧にわかりやすくご説明いただくことが重要です。

国も保全の義務化をガイドラインに盛り込むなどで後押ししようとしています。

全国の太陽光発電所の長期安定発電のため、本財団もみなさまとともにこつこつとその必要性を訴えてまいります。

 

【10月開講のご案内】

発電事業の長期安定のために必要な正しい知識と技術を習得した保全技術者の育成が急がれるところです。

そこで、本財団では10月も本講座を開講します。

講座の様子をブログで紹介していますので是非ご覧ください。

[FIT法改正を受けた講座内容強化の紹介] http://m-ref.blog.jp/archives/5183285.html

講座ではFIT法改正や今後の国の政策動向についても取り上げ解説します。

次号もぜひご期待ください。

 

 

【「太陽光発電設備保全技術者養成講座」受講者募集中】

[太陽光発電設備保全技術者養成講座] http://m-ref.or.jp/course.html

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      「二級太陽光発電設備保全技術者養成講座」
            開催のお知らせ

 

[日  程] 次のいずれかをお選びください。2日間通しの講座となります。

【10月】 平成281020日(木)・21日(金)
【11月】 平成28年11月24日(木)・25日(金)
【時間】 一日目 13:2017:30  二日目 9:0017:00

[会  場] 東池袋センタービル

NPC日本印刷株式会社 i-Shop(セミナールーム)
東京都豊島区東池袋4-41-24

[受講資格] 次のいずれかに該当する方。
・電気工事の知識経験を有する方
・建築工事の知識経験を有する方
・太陽光発電設備の知識経験を有する方

[合 格 者] 検定に合格されると認定技術者として登録され、
以下の証書等が交付されます。

       ・認定証
・資格者証(顔写真入りプラスティックカード)

[CPD認定]本講座は全建築系CPDの認定プログラムです。
対象となる方は資格者番号等をご持参いただければ、
講座受付にてご登録(10単位)いただけます。

[受 講 料] 54,000円(税込)
(内訳:受講料・検定料 30,000円,登録料 20,000円)

[定  員] 20

[主  催] 一般財団法人再生可能エネルギー保全技術協会

[申込方法] 1.下記の当財団ホームページからお申し込みください。
          http://m-ref.or.jp/tlc.html

      2.お申込内容の確認メールが自動返信されますので、
        その内容に従って受講料をお振り込みください。

      3.受講料のお振込を確認後、受講資料一式を郵送します。
        必要事項を記載・添付の上、受講当日にご持参ください。

 以上

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M-REF ミニ講座】第1回「太陽光パネルはどのくらい故障しているか」

 

 

いつも【M-REF News】をお読みいただきありがとうございます。
今回は【M-REF ミニ講座】と題して、太陽光発電設備の保全にあたる上でお役にたてるミニ講座をお送りします。

 

【太陽電池モジュール(パネル)はどのくらい故障している?】

みなさん、太陽電池モジュール(太陽光パネル)がどのくらい故障しているのかご存知でしょうか。
ユーザーの方だけでなく設置業者の方から聞かれることも多いので、案外知られていないようです。
そこで、各機関が調査した結果を次に記載しました。

 

【産総研:年換算で0.5%を交換】

産総研(国立研究開発法人産業技術総合研究所)の発表では、5年間で交換したモジュール枚数は設置枚数5,645枚のうち152枚にのぼり、年間換算の交換率では0.5%となっています。
また、あるNPO法人のネットワークでは、12年以内に483サイトで69件のモジュールが交換されており、年間換算の交換率は1.0%になったそうです。

 

【12%の発電所で不具合を発見】

あるメンテナンス団体(会員数120社)では、1年間で86発電所の点検を行ったところ、そのうち11発電所(12%)で不具合を発見し、そのうちいくつかは焼損していたと発表しています。
2MWクラスの発電所を8発電所所有する発電事業者は、国内メーカ製パネルであるにもかかわらず、運用開始後すぐに内部断線が発見され数枚を交換したとのことです。
さらにその
1週間後にも1枚、その2週間後にもまた1枚と、その結果ひと夏に10枚も交換したそうです。
その後冬になって落ち着いたようにみえたのですが、翌夏にはまた断線が発生、
3枚を交換したと発表しています。

 

【意外に多い?それとも?大事なことは早期発見、早期対処】

こうした数字をご覧になってどうお感じになるでしょうか。
「こんなに故障するのか!」という方もあれば、「この程度か」という方もあるでしょう。
いずれにしても大事なのは、早期発見と早期対処だということです。

 

【発電量低下だけでなく重大な事故につながる可能性も】

断線故障を放置していると、発電量が低下することはもちろんですが、バイパスダイオードの発熱が継続することで焼損し、最悪の場合、火災の原因になることも考えられます。
点検時に早期発見することが非常に重要といえます。

 

【適切な保全に対する理解を】

適切な保全業務を行うことでこうした事故を未然に防がなければなりません。
しかし、現場のみなさまからは、設置者の方がなかなか保全にコストがかかることを理解していただけないという声をたくさん耳にします。
しかし、適切な保全を怠ることで、設置者の方は重大な損失を被るだけでなく、近隣にも災害をもたらす可能性まであるということを現場のみなさまお一人おひとりが丁寧にわかりやすくご説明いただくことが重要です。
国も保全の義務化をガイドラインに盛り込むなどで後押ししようとしています。
全国の太陽光発電所の長期安定発電のため、本財団もみなさまとともにこつこつとその必要性を訴えてまいります。

 

【10月開講のご案内】

発電事業の長期安定のために必要な正しい知識と技術を習得した保全技術者の育成が急がれるところです。
そこで、本財団では10月も本講座を開講します。
講座の様子をブログで紹介していますので是非ご覧ください。

[FIT法改正を受けた講座内容強化の紹介] http://m-ref.blog.jp/archives/5183285.html

講座ではFIT法改正や今後の国の政策動向についても取り上げ解説します。
次号もぜひご期待ください。


 

【「太陽光発電設備保全技術者養成講座」受講者募集中】

[太陽光発電設備保全技術者養成講座] http://m-ref.or.jp/course.html

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      「二級太陽光発電設備保全技術者養成講座」
            開催のお知らせ

 

[日  程] 2日間通しの講座となります。

【期日】 平成281020日(木)・21日(金)
【時間】 一日目 13:2017:30  二日目 9:0017:00

[会  場] 東池袋センタービル

NPC日本印刷株式会社 i-Shop(セミナールーム)
東京都豊島区東池袋4-41-24

[受講資格] 次のいずれかに該当する方。
・電気工事の知識経験を有する方
・建築工事の知識経験を有する方
・太陽光発電設備の知識経験を有する方

[合 格 者] 検定に合格されると認定技術者として登録され、
以下の証書等が交付されます。

      ・認定証
・資格者証(顔写真入りプラスティックカード)

[CPD認定]本講座は全建築系CPDの認定プログラムです。
対象となる方は資格者番号等をご持参いただければ、
講座受付にてご登録(10単位)いただけます。

[受 講 料] 54,000円(税込)
(内訳:受講料・検定料 30,000円,登録料 20,000円)

[定  員] 20

[主  催] 一般財団法人再生可能エネルギー保全技術協会

[申込方法] 1.下記の当財団ホームページからお申し込みください。
          http://m-ref.or.jp/tlc.html

      2.お申込内容の確認メールが自動返信されますので、
        その内容に従って受講料をお振り込みください。

      3.受講料のお振込を確認後、受講資料一式を郵送します。
        必要事項を記載・添付の上、受講当日にご持参ください。

 以上

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